ブンゴウメール公式ブログ

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イワンの馬鹿(12/61)

(514字。目安の読了時間:2分) 彼はそこらあたりをさがし廻りましたが、仲間のすがたはみえないで、ただ一つ小さな穴を見つけました。「こりゃきっと仲間の上によくないことが起ったわい。するとおれがあいつの代りをしなくちゃならない。この畑はすっかり…

イワンの馬鹿(11/61)

(509字。目安の読了時間:2分) シモンはイワンを見ると、こう言いました。「おれはお前と一しょに暮すつもりでやって来たんだが、おれの主人が見つかるまでおれと家内をやしなってくれ。」「いいとも、いいとも。」とイワンは言いました。「どうぞいなさる…

イワンの馬鹿(10/61)

(505字。目安の読了時間:2分) そして、「この根を一本だけお上りなさい。これを召し上がればどんな病気だってなおらないことはありません。」と言いました。 イワンはそれを受取ると、根を一本むしり取って飲みました。腹痛はそれですぐなおりました。小…

イワンの馬鹿(9/61)

(496字。目安の読了時間:1分) とイワンは考えました。「木の根っこなんて一つもなかったのに、さてはやはりあったんだな。」 イワンは片手を畝へ突っ込んで、探りました。すると、何かやわらかいものにふれたので、それを引っ掴んで出しました。見るとそ…

イワンの馬鹿(8/61)

(534字。目安の読了時間:2分) おれは地面へもぐり込んでその鋤先を捉えた。が、鋤先にはいい捉えどころがない。あいつは一生けんめい[#底本では「い」が重複]鋤へ寄っかかる。おまけに鋤先は鋭く切れる。とうとうおれは手を切った。あいつはその畑をほ…

イワンの馬鹿(7/61)

(551字。目安の読了時間:2分) あいつのよくはいよいよひどくなって行って、何でも見るものごとに買いたくなるように仕向けてやった。それであいつはあり金をすっかりつかってしまい、なおさかんに買い込んでいる。もう大へん借金して買っている。一週間た…

イワンの馬鹿(7/61)

(551字。目安の読了時間:2分) あいつのよくはいよいよひどくなって行って、何でも見るものごとに買いたくなるように仕向けてやった。それであいつはあり金をすっかりつかってしまい、なおさかんに買い込んでいる。もう大へん借金して買っている。一週間た…