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あのいい老紳士の綱領として、自分の子供達に家庭が此の世で最も樂しいところだと感じさせようとしたのです。そしてわたしは、この味ひ盡きぬ美しい家庭的情緒を、親の與へ得る贈物のうちで最も貴いものと高く買つてゐます。」と、わたし達の話を遮つて喧しく喚きたてる犬の一軍があつた、いろいろな種類、いろいろな大きさの犬で、「雜種、兒狗、大小の獵犬、劣等種の犬」が門番の鐘の音とがらがら通る馬車の音に驚かされて、口をくわつと開き、芝生の向うの方から飛んで來るのであつた。 「兒狗のやつまで一緒になつて、 トレイも、ブランチも、スウィーハートも、 こんなに、わたしに吠えつくのだ。」 かう大聲で云つてブレイスブリッジは笑つた。 彼の聲が聞えると吼哮は歡びの叫びに變つて忽ちにして彼はこの忠實な動物どもに四方から飛びつかれ、じやれつかれて、殆ど手の下しやうがなかつた。
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