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毎日風冷にして雨ふる。 梅花の時※[#「くさかんむり/即」、U+83AD、29-10]と思誤りてや此日頻に鶯の啼くを聞きぬ。 五月廿六日。 天候穏ならず。 風冷なり。 夜山家集をよむ。 五月廿七日。 薔薇花満開。 夜唖※子来談。 花月第一号純益四拾弐円ばかりの由。 五月三十日。 空晴れて俄に暑し。 人々早くも浴衣をきる。 五月卅一日。 雨ふる。 大山蓮華ひらき、丁字葛馥郁たり。 六月一日。 曇りて蒸暑し。 始めて鮎を食す。 六月三日。 雨ふる。 午前花月第三号草稿執筆。 午後常磐木倶楽部訪諏商店浮世絵売立会に赴き巨川一枚。 清長一枚(以上板物)俊満※[#「くさかんむり/聿」、U+831F、30-1]画幅。 栄之画幅。 蜀山人書幅を購ふ。 夜所蔵の浮世絵を整理す。 六月十日。 雨ふる。 八ツ手の葉落ち、石榴花ひらく。 六月十一日。 晴天。 春陽堂主人和田氏来りて旧著の再梓を請ふ。 六月十二日。 曇天。 唖※子来る。 花月第三号編輯。 六月十三日。 晴天。 梅もどきの花開く。 香気烈しく虻集り来ることおびたゞし。 湖山人手紙にて句を請はれたれば短冊を郵送す。 六月十四日。 花月編輯のため唖※子重て来庵。 夕刻まで新福亭主人の草稾を待ちしが到着せざるを以て別に催促をなさず。 そのまゝに打棄て置きぬ。 夜風冷にして心地よからず。 六月十六日。 日曜日。
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