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と言いました。
そこで年よった悪魔は、イワンの国中を廻(めぐ)って兵隊を集めにかかりました。
かれは人々に、軍隊に入れば酒は飲めるし、赤いきれいな帽子を一つ貰える、と話しました。
人々は笑って
「酒はおれたちで造るんでどっさりある。それに帽子はすじの入った総つきのでも女たちがこさえてくれる。」
と言いました。
そして誰一人兵隊になるものがありませんでした。
年よった悪魔はイワンのところへ帰って来て、言いました。
「どうも馬鹿共は、自分で進んでやろうとはしません。あれじゃいやでも入らせなくちゃなりませんでしょう。」
「いいとも、いいとも。やってみるがいい。」
とイワンは言いました。
そこで年よった悪魔は、人民たちはすべて兵隊に入らなくてはならない。
これを拒むものはイワン王が死刑にしてしまわれるだろう、というおふれを出しました。
人民たちは将軍のところへやって来て、言いました。
「兵隊にならなければイワン王が死刑にしてしまうと言っているが、兵隊になったらどんなことをするのかまだ話を聞かせてもらわない。兵隊は殺されると聞いているがほんとかい。」
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