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とシモン王は言いました。
ところが印度王はシモン王のことを聞いて、すっかりその考えをまねてしまいました。
そしてそればかりでなく、自分の方でいろいろと工夫しました。
印度王の兵隊は、若い者ばかりでなく、よめ入前の娘まで加えて、シモン王の兵隊よりもずっとたくさんの兵隊を集めました。
その上シモン王の銃や大砲とそっくり、同じものを作り、なお空を飛んで爆弾を投げ下す方法まで考えつきました。
シモン王は、隣の国の王を打ち負かしたと同じように印度王を負かしてやろうと考えて、いよいよ戦をはじめました。
けれども、そんなに切れ味のよかった鎌も、今ではすっかり刃がかけてしまっていました。
印度王はシモンの兵隊が弾丸のあたる場所まで行かないうちに、娘たちを空へ出して爆弾を投げ下させました。
娘たちは、まるで油虫に砂でもまくように、シモンの兵隊の上に、爆弾を投げ下しました。
そこで、シモン王の兵隊は逃げ出し、シモン王一人だけ、とり残されてしまいました。
印度王はシモンの領地を取り上げてしまい、兵隊のシモンは命からがら逃げ出しました。
さて、年よった悪魔はこちらを片づけたので今度はタラス王の方へ向いました。
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