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そこで二人は自分たちの持ち物を分けて二人とも王様になり、お金持になりました。
八
イワンは家にいて両親を養い、唖(おし)の妹を相手に野ら仕事をして暮しました。
さて、あるときのこと、イワンの家の飼犬が、病気にかかってからだ中おできだらけになり、今にも死にそうになりました。
イワンはそれをかわいそうに思って、妹からパンを貰って、それを帽子に入れて持って行き、犬に投げてやりました。
ところが、その帽子が破れていたので、れいの小悪魔から貰った小さな木の根が、一つ地べたに落ちました。
老よった犬はパンと一しょにその根を食べていました。
そしてそれをのみ下したと思うと、急に、はね廻り、吠え、尾をふりはじめました。
――つまり元通り元気になったのでした。
父親も母親もそれを見てすっかりおどろきました。
「どうして犬をなおしたのだ。」
と親たちはたずねました。
「わしはどんな病気でもなおすことの出来る根っこを二本持っていた。それを一つこの犬がのんだのだ。」
とイワンは答えました。
ところが、ちょうどその頃、王様のお姫様が病気にかかりました。
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