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イワンは兵隊たちに、音楽を奏し唄を歌うように言いつけました。
兵隊たちは音楽を奏し、唄を歌いました。
イワンは兵隊に村中を練り歩かせました。
村の人々は胆をつぶしてしまいました。
やがてイワンは(だれにも来てはいけないといって)兵隊を麦打ち場へつれて行きました。
そしてまたもとの藁束にかえて、納屋の中へ入れておきました。
それからイワンは家へ帰って、厩(うまや)の中へころがってねてしまいました。
七
あくる朝、兵隊のシモンはそれを聞いて、イワンのところへ出かけました。
「おい、お前はあの兵隊をどこからつれて来て、どこへつれて行ったんだ。」
とたずねました。
「それを聞いてどうするんだね。」
とイワンは言いました。
「どうするってお前、兵隊さえありゃ何でも出来るよ。国一つでも自分のものになる。」
イワンはびっくりしました。
「ほう? じゃ何だって早くそう言わなかったのだね。私はいくらでも好きなだけこさえることが出来たのに。まあよかった。妹とわしとでたくさん麦を打っといて。」
イワンは兄を納屋へつれて行って言いました。
「だがいいかね、わしが兵隊をこさえたらお前さんはすぐつれて行かなきゃいけないよ。
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