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そして踊りの仲間に入り、女たちに、
「一つ私のために唄を唄ってくれ、そうすりゃ皆が生まれてまだ見たこともないものをやる。」
と言いました。
女たちは大笑いしてイワンをほめたたえる唄を歌いました。
そして唄がすむと、
「さあ、約束のものをおくれ。」
と言いました。
「今すぐ持って来るよ。」
とイワンは言いました。
そして種を入れる籠を持って森へ走って行きました。
女たちは大笑いしました。
「あいつは馬鹿だ。」
と言いました。
そしてもう他のことを話しこんでいました。
ところがまもなく、イワンは何か重いものを籠いっぱいに入れて、帰って来ました。
「これをやろうか。」
「ああ、おくれよ。」
イワンは、金貨を一つかみつかんで、女たちにまいてやりました。
すると大へんな騒ぎになって、女たちはおしあいへしあい、ころげ廻ってそれを拾いました。
ぐるりの男まで拾おうとして、おし合い、引ったくりました。
あるおばあさんは、人の下になって、つぶされそうになりました。
イワンは大笑いしました。
「おやおや、お前たちは馬鹿だなあ。」
とイワンは言いました。
「何だってそうおばあさんを押すんだ。
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