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ところが小悪魔がその枝にひっかかって、もがいているのを見つけました。
イワンはびっくりしました。
「おやおや、汚いやつめまた出て来やがったな。」
とイワンは言いました。
「いや、ちがうんです。私はあなたの兄さんのタラスについてたんです。」
と小悪魔は言いました。
「だれであろうがかれであろうが、もうだめだぞ。」
とイワンは言って、斧をふり上げて打ち下そうとしました。
小悪魔は、
「助けて下さい。打たないで下さい。あなたのおっしゃることならなんでもいたします。」
とたのみました。
「じゃ何が出来る。」
「あなたの欲しいだけお金をこさえることが出来ます。」
「よしよし、じゃこさえてくれ。」
そこで小悪魔は、イワンにそのやりかたを教えました。
「樫(かし)の葉を取って、手の中でおもみなさい。そうすりゃ金貨が地べたに落ちて来ます。」
イワンは何枚かの葉を取って手の中でもみました。
すると、金貨が手からこぼれ落ちました。
「これやお祭に若い者に見せるにゃもって来いだ。」
とイワンは言いました。
「じゃはなして下さい。」
と小悪魔は言いました。
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