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が、今度もやはり同じ目にあいました。
イワンは、その日のうちに百本くらいは伐り倒すつもりでしたが、まだ十本も伐り倒さないうちに日も暮れかかり、疲れてすっかりへとへとになりました。
イワンの身体からは、汗が湯気のように立ちのぼりましたが、それでも休まないで、働きつづけました。
そしてまた他の木を伐りにかかりましたが、急に背中が痛んで来て、立っていることも出来なくなりました。
そこでイワンは、斧をその木の根元に打ち込むと、どっかり腰を下して休みました。
小悪魔はイワンが仕事をやめたのを見て、大へん喜びました。
「あいつめとうとうくたびれやがったな。あれでもうやめるにちがいない。どれ、おれの方もこれで一休み休むことにするかな。」
と小悪魔は考えました。
小悪魔は木の枝にまたがって、クスクス笑いました。
そのときイワンは急に立ち上がって、斧を引っこぬき、別のがわからうんと一打ち喰わせましたので、木は一たまりもなくどっと倒れました。
小悪魔は全くふいを打たれて、足をはずす間もなく倒れた木に手をはさまれました。
イワンは枝をおろしにかかりました。
ところが小悪魔がその枝にひっかかって、もがいているのを見つけました。
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